不妊の原因。
この原因は夫婦によって違います。
しかし、不妊治療クリニックのデータによれば、男性不妊の割合はなんと48%。
なんと不妊治療をしている夫婦の2組に1組が、男性側に問題があると言われているのです。
不妊の原因を、男女別で見てみますと、女性だけに原因があるのは41%と言われており、男性だけに原因があるのは24%、男女共に原因があるとされるのは24%と、男性に原因があるされるのは48%となります。引用元浅田レディースクリニック,男性不妊
私たち夫婦もこの問題は他人ごとではありませんでした。
なぜなら私の精子も、精子検査で様々な異常が見つかったからです。
下の画像は、私が実際に不妊治療クリニックで検査を受けた、実際の精子検査の結果(精液所見報告書)です。

画像を見ていただくと分かるように、私はこれまで、
- 乏精子症
- 奇形精子症
- 精液減少症
といった診断を受けてきました。
「自分のせいで、妻を苦しめている・・・」
そう思うだけで辛かったです。
辛かったからこそ、
「なんとかしたい」
という気持ちも強かったです。
そうしてあれこれ努力した結果、全てが基準値内になったわけではありませんが、精液の量や質を高めることができました。

そこで、このページでは、私自身がやって良かった・効果があると思った精液の量を増やす方法を紹介していきます。
それでは、いきましょう。
【あくまで私の体験談です】
このページで紹介するのは、あくまで私自身の体験談です。すべての人に良い影響があるわけではないと思います。
しかし、医師に指摘された内容もありますし、どの内容も誰でもできることなので、一度やってみる価値はあると思います。
Contents
精子の量の基準値を知ろう
さっそく精子の量を増やす方法を紹介したい所ですが、まずは「基準値」を知っておくことが大切です。
精液は下記の値より良ければ、自然妊娠する可能性があると言われています。
- 精液量:1.5ml以上
- 精子濃度:1500万/ml以上
- 総精子数:3900万/射精以上
- 運動率:40%以上
- 正常形態率:4%以上
つまり、「精子の量」においては、精液量が1.5ml以下、精子濃度が1500万/ml以下の場合は、自然妊娠できない可能性が高いという事です。
自然妊娠出来ないと判断されると、私たち夫婦のように「体外受精」や「顕微授精」にステップアップすることもあります。
しかし、改善できれば、自然妊娠できる確率も高まります。
諦める前に、ぜひ精子の量を増やす生活改善をやってみましょう。
精子の量を増やす生活習慣
- 男性ホルモンの分泌を促す
- 精子の材料を摂取する
- 喫煙・ストレス・肥満・農薬
- 陰嚢を温めすぎない
- スマートフォンなどの電磁波
- 射精の間隔を3日以上にする
男性ホルモンの分泌を促す
男性ホルモンが減少すると、精液の量も減少することが分かっています。
男性ホルモン「テストステロン」は、生殖機能にも影響を与えるホルモンで、精子の質や量を改善するはたらきをするからです。
例えば運動不足になると男性ホルモンは減少します。
例えばストレスを感じると男性ホルモンは減少します。
不規則な生活や睡眠不足、過度なストレスや飲酒・喫煙などに心当たりがあれば、少しでも良いので改善してみましょう。
精子の材料を摂取する
女性の卵子は生まれた時に数が決まっています。
それに対して精子は生まれてからも常に生産され続けます。
だからこそ「精子の材料」となる栄養素を摂取することを意識してみましょう。
まず、精子の材料となる栄養素は主に「タンパク質」と「ミネラル」の2つです。
次に、精子をつくるサポートをする栄養素も必要です。
そこで、「アルギニン」「亜鉛」「ビタミンE」なども意識して摂取してみましょう。
最後に、揚げ物やインスタント食を避けることも大切です。
なぜなら揚げ物などを食べると活性酸素が発生し、精子の質を悪くしてしまうからです。
とはいえ、毎日「タンパク質」「ミネラル」「アルギニン」「ビタミンE」などを意識して摂取するのは大変です。
そこで私は「マイシード」というサプリメントを飲んでいました。
マイシードは「亜鉛」「アルギニン」「ビタミンE」などの、精子に必要な栄養素を補えるサプリメントです。
マイシードを飲んだことによる精液所見の変化は下記記事で紹介しています。
喫煙・ストレス・肥満・農薬
2017年にオックスフォード大学で発表された論文。
そこには、欧米人男性の精液を1973年から2011年まで調査したところ、この40年間で精液濃度が52.4%、総精子数が59.3%減少していることが書かれていました。
Among Unselected Western studies, the mean SC declined, on average, 1.4% per year with an overall decline of 52.4% between 1973 and 2011. Trends for TSC and SC were similar, with a steep decline among Unselected Western (-5.33 million/year, -7.56 to -3.11; P < 0.001), corresponding to an average decline in mean TSC of 1.6% per year and overall decline of 59.3%.引用元Temporal trends in sperm count: a systematic review and meta-regression analysis.
そしてこの論文に様々な医師がコメントし、肥満やストレス、体脂肪や体力、喫煙や農薬など、普段の私たちの生活習慣が影響を与えていることが示唆されました。
もちろんすぐにタバコをやめることはできませんし、肥満の解消もできません。
体力をつけることも、時間がかかります。
しかし、もし普段の生活習慣に「問題」を感じているのであれば、改善してみましょう。
例えば私は慢性的な運動不足でした。
自分一人の力では無理だと感じたため「ジム」に通うようになりました。
おかげで体力もつき、気力もアップしました。
中性脂肪値も下がり、健康診断ではすべての項目が問題なし。
ジムに行って良かったなと心から思っています。
このように、生活習慣の改善は、精子の質や量だけではない、数々のメリットが得られますから、1つでも良いので、頑張って習慣の改善をしてみましょう。
陰嚢を温めすぎない
長時間のお風呂。
膝にノートパソコンを置いての作業。
このように陰嚢を温めると、精液の量が減るという研究があります。
なぜなら精子をつくるのに適した温度は33度~35度だからです。
基本的に温めすぎという場合は少ないですが、もし心当たりがあれば、改善してみましょう。
スマートフォンなどの電磁波
男性は女性に比べてカバンを持ち歩く習慣がある人は少ないです。
スマートフォンをポケットに入れる人も多いのではないでしょうか。
しかし、スマートフォンをポケットに入れること。
これは、陰嚢に電磁波を浴びせていることと同じです。
まだはっきりと分かったわけではありませんが、電磁波は精子に影響を与えるという研究結果もあります。
カバンを持ち歩いたり、ズボンのポケットではなく胸ポケットに入れるなど、スマホを陰嚢から遠ざける対策もできます。
射精の間隔を3日以上にする
精子は毎日作られています。
だからこそ、適度に射精することで「質」を保つこともできます。
しかし、毎日は射精のしすぎかもしれません。
特に「精液の量」という観点では、3日で最大量になると言われていますから、最低3日は間隔をあけるようにしましょう。
また、私が不妊治療クリニックで精液検査をする際は、禁欲期間は1週間です。
このことからも「毎日の射精」が良いとは言えません。
適度な間隔をあけて、適度に射精をしていきましょう。
精子は量も質も大切です
しかし、いくら精子の量を増やしても、質が伴わなければ妊娠することはできません。
私の個人的な話で恐縮ですが、私は「奇形率」も「運動率」もあまり良くありませんでした。本当にもっと早くから改善しておけば良かった・・・そう強く思いました。
だからこそ「質」も大切にしましょう。
私たち夫婦は、現在2回の採卵と採精をしました。体外受精をしたことがある方なら分かりますが、受精卵には「グレード」という評価がつけられます。そして、2回目においては「卵子の質」「精子の質」ともに向上したことで、結果的に「受精卵の質」が上がりました。
※1回目の採卵・採精では、ミトコプラスを使用しておらず、5つできた受精卵のうち1つしかAグレードがありませんでした。しかし、2回目の採卵と採精では、4個できた受精卵のうち、4個ともがAグレードになりました。
その秘密はゲンナイ製薬のミトコンドリアサプリ「ミトコプラス」の使用です。
価格もミトコンドリアサプリの中では安く、「単品購入」からお試しをすることができます。実際の使用レビューと成果はこちらです⇒ミトコプラスの使用体験記・口コミ
(精子の質を上げたのは、「マイシード」というサプリメントです。こちらは、実際の病院での検査結果も紹介しています⇒マイシードの口コミ・使用体験記)