今回は、「妊活」と「ダイエット」の関係性についてのお話です。妊活とダイエットは、関係がないようで、結構関係しているという事が今は分かっています。
体重コントロールも妊活のうちなのです
例えば男性の場合は標準体重より太っていたり痩せていたりすれば、精子の数が少なくなるという実験データがあります。女性では痩せすぎると生殖機能が低下してしまったり、太りすぎると卵子が育ちにくくなるということが言われています。
ということで、妊活とダイエットは非常に関係性があるのです。そして、今回は妊活中における「適正なダイエットと適正体重」についても詳しくお伝えしていきます。
Contents
妊活中のダイエットで目指すベスト体重
まずは、妊活に「ベスト」と言われる体重がどれくらいなのかをお伝えします。
【女性の場合】
- BMI:18.5~25.0
- 体脂肪率:21~28%
【男性の場合】
- BMI:18.5~25.0
- 体脂肪率:11~17%
上記が妊活中におけるベスト体重です。つまり「標準であること」が大事だということで、こればかりは実験や試験でも事実とされているので、「やっぱり普通って大事だなぁ」と痛感させられます。
しかしこう言うと、「はやく体重を減らさなきゃ!」「はやく体重を増やさなきゃ!」と思うかもしれません。それは間違いですし、あくまでも上記の数字は「目安」です。
適正体重も大切ですが、次からお話しすることをさらに大事にしてください。
妊活でのダイエットの体重変化は緩やかに
妊活でダイエットをする際の一番の注意点は「体重変化を緩やかにする」ということです。この目安は1か月で1~2キロと言われています。
たったの1~2キロと思うかもしれませんが、急な激しいダイエットは体が脂肪をより蓄えようとしてしまいますので、妊活にはよくないのです。
要するに、「今現状太っていたとしても、急激な体重変化よりは現状維持の方がベストである」ということです。「今太っているなら、1か月に1~2キロ落とすとさらに良い」ということです。
「それなら現状維持をしよう」
これもまた妊娠を遠ざけることになるかもしれませんので、次はBMIが25以上の場合の妊活との関係性を話します。
妊活中でもダイエットをした方がいい場合
妊活中でもBMIが25を超えている場合には、1ヵ月に数キロだけ落とすスローダイエットを推奨します。なぜならBMIが25を超えると、妊娠率が低下するからです。
それは、脂肪細胞が作り出すアディポネクチンというたんぱく質が関係しているのですが、理由はともかく、太りすぎると卵子がうまく育たなかったり、排卵障害を起こしたりというリスクも存在しているんです。
肥満が妊活に与える影響
肥満が妊活に与える影響をさらに詳しく見てみましょう。これを読んだらもしかしたら「ダイエットをしてみようかな」という気持ちになるかもしれません。
妊活成功までに3倍の時間がかかる
肥満の人と普通体重の人を比べたところ、妊活成功までの時間が大きく異なることがデータとして示されました。
なんと、普通体重同士の夫婦と、肥満同士の夫婦の妊娠するまでの時間を比べると、3倍もの差があったのです。
肥満だと妊娠率はどれくらい低下するの?→30%!
次はイギリスでの調査ですが、BMIが25未満の女性と25以上の女性とを比較すると、体外受精において肥満の人は妊娠成功率が30%も低いということが分かりました。
「体外受精」のレベルで30%低下するのですから、通常の妊娠にはさらに影響している可能性だってあります。
流産する確率も高いのが肥満
太っていると流産しやすくなります。妊娠の継続率も低いです。これは「卵子が提供された場合」においてもです。つまり、「太っている身体では妊娠継続が難しい」ということでもあります。
肥満と着床障害
BMIが25以上の肥満だと、生理不順は無排卵になる可能性もあります。
妊活中だからダイエットをしよう!
このように「太っている」ことは妊活には悪影響を及ぼします。もちろん妊娠出産には「ちょっとふっくら」していたほうがいいです。しかしそれはBMIが20前後の人の場合。
もし今現在あなたがBMI25以上であれば、少しずつダイエットを始めてみましょう。
【我が家の妻もダイエットしました】
ちなみにこの記事は、私の妻に教えてもらって書いています。「なぜダイエットするの?」と聞いたら、「BMIを25未満にしたいからだ」と教えてもらいました。
だからといって、我が家はまだ妊娠できていません。それでも「できることはやる」ことが大事だと思っています。確実に影響することは確かそうなので。。。
ダイエット成功と妊活への影響
ここまでは「肥満がもたらす妊活への悪影響」をお伝えしてきましたが、次は、「ダイエット成功した場合の良い影響」についてお話ししていきます。
妊娠率が改善されます
こちらはアメリカでの調査ですが、BMI25以上の肥満の方の場合、体重を5%~10%ほど落とすだけでもいい影響があるという結果が出ています。
実際に52名中10%のダイエットに成功した17名の妊娠率は88%だったそうです。それに対してダイエット失敗した35名の女性の妊娠率は54%だったそうです。(スタンフォード大学病院での調査結果)
ここで注目したいのは「ダイエットに成功すると妊娠率がほぼ90%になった」ということです。これなら十分にダイエットを始める理由にもなりますし、また、「ダイエットをすれば成功できそうだ」という自信にもなりませんでしょうか?
妊活中の場合は正しいダイエットをしよう
今回は、「妊活とダイエットの関係」について、特にBMIが25以上の肥満の場合について詳しくお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
私自身はそこまで肥満が妊活に影響を与えるとは思っていませんでした。もちろん肥満は悪影響だとは直感で感じますが、まさかそんなに数字が異なるとは思っていませんでしたし、そんなに重要なことではないと思っていました。
でも、様々な論文やデータは、「肥満が妊活に影響を与える」ということを示唆しています。本当に驚きです。
もしかしたら「ダイエットがめんどくさい」という人もいるかもしれないでしょうし、「ダイエットをしなくちゃいけない」と思った人もいるでしょう。適正体重であることにほっとしたかもしれませんし、今の体重をキープしようと思った人もいるでしょう。
何はともあれ、健康のためにも適正体重は重要ですので、気軽に適正体重を目指したり、キープしたりすることが大事だと思います。
「肥満だからなんとかしないと!」というストレスは避けつつ、「1か月に1キロだから、1日あたり33gだけ痩せるんだ~」というぐらいの気軽な気持ちで初めてみましょう。その気軽さは、論文やデータでは報告されていませんし、根拠もありませんが、大事な気がしています。
ということで今回は妊活とダイエットの関係性についてでした。
P.S.具体的なダイエット方法はまたいつか書きたいと思います。
P.P.S.今月いよいよ体外受精(もう3度目)!前回よりは年老いていますが、よりよくなっているはず!期待しています!(これでダメならというのは考えると辛いので考えないようにしています。)
私たち夫婦は、現在2回の採卵と採精をしました。体外受精をしたことがある方なら分かりますが、受精卵には「グレード」という評価がつけられます。そして、2回目においては「卵子の質」「精子の質」ともに向上したことで、結果的に「受精卵の質」が上がりました。
※1回目の採卵・採精では、ミトコプラスを使用しておらず、5つできた受精卵のうち1つしかAグレードがありませんでした。しかし、2回目の採卵と採精では、4個できた受精卵のうち、4個ともがAグレードになりました。
その秘密はゲンナイ製薬のミトコンドリアサプリ「ミトコプラス」の使用です。
価格もミトコンドリアサプリの中では安く、「単品購入」からお試しをすることができます。実際の使用レビューと成果はこちらです⇒ミトコプラスの使用体験記・口コミ
(精子の質を上げたのは、「マイシード」というサプリメントです。こちらは、実際の病院での検査結果も紹介しています⇒マイシードの口コミ・使用体験記)